異業種交流会で「誰でも良いから紹介して下さい!」では逆効果

異業種交流会は、参加しただけでは何も効果は得られません。

そこで知り合った人たちと、どれだけ繋がって協力し合えるか?が鍵になります。つまり

目の前の人にいかに自社の商品やサービスを売るか?

ではなく

いかに目の前の相手と協力体制を結び、お互いに必要な人材を紹介し合えるか?

がポイントになります。

私達TACT運営も実際にこれをフル活用して、本事業のプロモーションに活かして成果を上げています。

同じく異業種交流会の参加者の方でも、この紹介し合えるノウハウを上手に使いこなせる方は、異業種交流会からあっさりとパートナーを作ってどんどん事業を拡大していき、TACTを卒業していくのです。

異業種交流会の運営をしていて面白いのは。卒業された参加者さん達ともその後も繋がっていられることと、その方々からさらにたくさんの良い人をご紹介頂けることです。

TACTの会話の中でも、私たちから参加者の皆さんへ協力体制を促しているのもあるので、常日頃から提携や協業の提案以外にも、人材を紹介し合う光景を見かけます。

ただしこれは、紹介の量が多くても、質が伴っていなければ全く意味がなくなってしまいます。

この記事では、異業種交流会でよくある「紹介はしているんだけど全然成果に結びつかない」原因を解説していきます。

この記事はこんな人が書いています

1982年生まれ。2004年(22歳)から現在に至るまで自己啓発の世界に身を置き、自己啓発のプロフェッショナルとして営業・講演・研修活動を行い、現在の月間セールス日本一の記録も保有しています。

すべて正規に版権を取得しており、自社取扱いプログラムともなっている

  • ナポレオン・ヒル(成功哲学の祖。「思考は現実化する」など成功法則を体系化)
  • ジョセフ・マーフィー(潜在意識の法則)
  • マクスウェル・マルツ(サイコ-サイバネティクス理論)
  • ジグ・ジグラー(自己イメージ改造理論)
  • ブライアン・トレーシー(営業の神様)
  • デール・カーネギー(道は開ける・人を動かす)
  • ジョー・ヴィターレ(引き寄せの法則ブームのきっかけとなった、ザ・シークレットの賢人エイブラハム)

これらすべてのプログラムを所有、実践し、プログラムユーザーへレクチャーしています。

現在のクライアントは法人のみですが、全国に在籍するインストラクターの育成と、プログラムユーザーのフォローサポートも担当しています。

~主な取扱い業務~

大手企業の新入社員研修
営業 / セールスなどの社内講演
オペレーションマニュアルの作成

異業種交流会でよくある「紹介して下さい!」のNGパターン

推薦された人

ここからは、実際に異業種交流会の現場で見かける失敗例を紹介していきます。

紹介してくれるなら誰でもOK!

誰でもOK!という条件は、一見するととても範囲が広く見えるので紹介の幅が広がるようにも見えますが、これは実は「広い」のではなく、「薄い」だけなのです。

これを実際に私たち運営も、「本当に紹介が出ないのか?」と、以下のような試験を行ったことがあります。

パターンA:男性なら誰でも良いので紹介して下さい。

パターンB:◯◯に住んでいる、30代の男性を紹介して下さい。

上記の場合、どちらが実際にどれだけの紹介数があったかと言うと、なんとパターンBの方がパターンAに比べて、実に10倍以上もの差があったのです。

これは実生活に置き換えても分かりやすいですが

ご飯何食べたい?

何でも良いよ!

ちなみに作る側はこれを言われると一番悩みます。

せめて肉料理とか魚料理などのジャンルとか、和とか中華とかカテゴリだけでも良いので、何か提案を…、となるのと一緒ですね。

誰でもOK!は、蓋を開けると誰でもOKではない

実際に「誰でも良い」との事だったので、とりあえず誰かを紹介してみると、そういう場合に多いのが

こういう人ではなくて、もっとこういう人が良いですね~

と、結局後から細々とした条件が出てくることがほとんどです。

それであれば、紹介してくれる側にも手間になりますし、顔を潰してしまうことにもなりかねませんから、最初から条件を伝えておいた方が、お互いのためにもなるのです。

誰でも良いので紹介して下さい!は後回しになりやすい

相手がどれだけあなたのためになろうと考えていても、アンテナを張る基準がない

誰でも良いので紹介して下さい!

は、きちんと条件を提示してくれた人よりも、後回しになりやすくなります。

なぜなら「誰でも良い」からです。

そうなると、必然と「誰からも紹介が出てこない」ことになっていまい、何の成果も得ることができなくなっていまいます。

元気な人なら誰でも良いので紹介して下さい!

元気な女性

一見明確なようだが、実は誰にでも当てはまる

誰かに人を紹介する時に、暗くて負のオーラをまとっているかのような人を、紹介しようと思うことはありませんよね。

この場合、「どのくらい」という基準になるような数値がないと「誰でも良いので紹介して下さい」と何も変わらなくなってしまいます。

例えば

お金を稼いでいる人を紹介して下さい

と言われた場合、どのような人を想像しましたか?

・自分には到底稼げないような金額を稼いでいる人

・自分よりもちょっと多くお金を稼いでいる人

・自分と同じくらいお金を稼いでいる人

・自分よりもお金を稼げていないけど、ある程度のお金は稼いでいる人

・ギリギリの生活を維持できるくらいは稼いでいる人

・お小遣いレベルの金額を稼いでいる人

と、人によって想像する範囲は異なります。

また、毎月1000万円稼いでいる人も「お金を稼いでいる人」ですし、毎月1万円稼いでいる人も同じく「お金を稼いでいる人」なのです。

ですので、少しでも紹介して貰える人を増やしたいのであれば、またその紹介して貰える人が自分の求めている人と合致させるためにも、明確な数値や条件を加えておくことが重要です。

お金稼ぎたい人を紹介して下さい!

ビジネスマンとお金

お金を稼ぎたくない人を探す方が難しい

もし、10分でも良いので時間があったら以下のことを試してみて下さい。

・自分の身の回りや連絡先を知っている人、もしくはSNSで繋がっている人でも良いので、「お金を稼ぎたくない人」を3人見つけて下さい。

実際にやってみると分かりますが、相当難しいです。

ちなみに私もやってみましたが、私の場合は一人も見つけることが出来ませんでした。

つまり「お金を稼ぎたい人」というのは、それほど当てはまる人が多い条件ということです。

それでは結果的に「誰でも良いので紹介して下さい」と変わらなくなってしまい、誰からの紹介をもらうこともできなくなってしまいます。

美容や健康に興味がある人を紹介して下さい!

施術を受ける女性

最近では男性も美容意識が高いので、ほぼほぼ誰でも当てはまる

美容も健康も、自ら進んで失いたい人は誰もいません。

誰もが「得られるものなら欲しい」ものだからこそ、その追求をした人に栄光と称賛が与えられます。

また、万人が興味を持っているからこそ、分母が大きいものなので、TVのゴールデンタイムなどでも特集を組まれるようなジャンルですよね。

つまり、これもちょっと明確にしたような感覚に陥ってしまいがちですが、まだまだ全然甘いのです。

それでは一体何を改善していかないといけないのかを、次で解説していきます。

提案しても全く紹介が出てこない原因は何?

悩む女性

提案内容が良かれと思って広くした結果、ボヤけてしまっている

シンプルなのも間口を広く構えておくことも、とても素晴らしい事です。

しかし、相手にそれが伝わらなければ、また相手の印象に残っていなければ、何の意味もなくなってしまいます。

あなたの提案が霧のように実体がない、ただただモヤのかかったようなものになってしまっては、相手は困惑することすらもなく、考えることすらもなく、気に留めることすらもなくなってしまうのです。

これまで例に挙げた、お金に関してでも健康に関してでもジャンルやネタに問題があるわけではありません。

問題の根本がどこにあるのかを、この次で詳しく解説していきます。

何を変えないといけないのか?

ひらめいた女性

焦点を合わせることで周りの人が反応しやすくする

周りの人に協力してもらいやすくするためには、周りの人の記憶やアンテナに反応しやすくなるようにしましょう。

具体的にすること

間口を狭くしてでもターゲティングをする
より鮮明で明確な条件や特徴などを決める

こうすることで

あ!そういう人、私の知り合いにいます!

と思い当たる節があったり、この先どこかで条件に合った人と出会った時に

それならこの人紹介できそうだ!

と思い出してもらえる可能性が上がります。

自分自身をはっきりと相手にイメージづけるためにはどうすれば良いのか?はこの記事をご覧下さい。

ここから先は、実際にどういったものが紹介に繋がったりするのか?の実例を紹介していきます。

実際に紹介に繋がっていた一例

学んでメモをとる女性

廃人レベルのゲーム好きがいたらご紹介して下さい

これは実際に私が一年半ほど、異業種交流会を運営しながら言い続けていたことです。
結果的に、それで全国150名弱の方のご紹介を頂く事ができました。

料理のレパートリーを増やしたい主婦の方がいたらご紹介して下さい

この方は私が実際にTACTを巣立っていくところまで見届けた方です。
ターゲットも絞られていて、また皆さんの印象にも残りやすいので、たくさんの方から次から次へと紹介が舞い込んでいました。

フットサルが好きな女性の方を探しています

この方はすぐにたくさんの方を集めて、あっという間に女性フットサルチームを作り上げることができました。

30坪以上のオフィスを使用している、企業の社長と会いたいです

この方は過去に福岡から上京してきた個人事業主の方ですが、TACTを利用して1年後には、起業して社員を雇用するまでに拡大していきました。

ゲームや料理やフットサルじゃ仕事じゃないじゃん…

それじゃ仕事に直接繋がらないんだよ…

果たして本当にそうでしょうか?

今すぐ結果が欲しい!
仕事に直結させたい!

そういった思いがあるのはお察ししますが、交流会は参加している目先の人間に売ることだけを考えていたら、いつまで経っても紹介の出ないスパイラルから抜け出すことは出来ません。

交流会に出ても何も得られないよ

交流会に行ったけど全然ダメだった

もし、上記のような方に会ったら

交流会に出て何をしてどうなったのか?

と、ヒアリングしてみて下さい。

そうすると、そのほとんどが

参加者と後日アポを取って会ったけど売れなかった(仕事にならなかった)

と答えます。

その道、近道?回り道?

近道と回り道の看板

先程例として挙げた方々は、皆さん実際にTACTで仕事に繋がり、事業を拡大していかれた実例です。

こういったパートナーシップ(協力関係)が構築されるからこそ、結果的に仕事にも繋がるのです。

近道をしているつもりが、いつまでも紹介は出ずに、ただただ時間だけが過ぎて結果的に遠回りになっていては意味がありません。

それであれば遠回りしているようでも、きちんと仕事に成果として繋げていく方が、異業種交流会の活用方としては正しい方法です。

まとめ
  • 異業種交流会では売る人を探すのではなく、協力体制を結べる人を増やそう
  • 相手のアンテナに受信しやすい、ターゲティングや特徴を定めよう
  • 目の前にある近道を探すよりも、結果に繋がる道を探そう